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Thule Magazine vol.2 モデル久保田 裕之Hiroyuki Kubota

19歳でモデルとしてデビュー。日本だけでなくアジア諸外国で広告などのモデルとして活躍。現在では男性誌に限らず女性誌にも多数登場するなど、広告やファッションなど幅広いジャンルで第一線で活躍している。プライベートでは3児の父。家族全員で出演するCMも注目を集めている。今年でモデル活動20年の節目を迎える。

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“父親”と“モデル”
どちらの自分も
かっこよくありたい

モデルになったきっかけ

モデルとしての経験は何歳から

-19歳から初めて、今年で39歳。ちょうど20年ですね。26歳の頃から3年間はモデルをやめて役者をやっていました。29歳の時に今の事務所に所属して、今に至ります。

モデルになったきっかけは

-僕が20歳くらいの当時はモデルという職業に憧れる人がすごい多かったんです。誰かの憧れになるようなキラキラしたモデルさんがいっぱいいましたし、自分もその世界に挑戦してみたい思っていました。高校生のときにオーディションに応募したこともあったんですがそのときの結果はだめでした(笑)。大学生になってモデルになる夢がまだ頭の片隅に残っていたときに「ヘアカタログのモデルをやりませんか」と声をかけてもらったんです。当時はモデルになるにはどうしたらいいのか分からなかったので、その撮影の現場で事務所をいくつか教えてもらって、自分から門を叩きに行きましたね。

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モデルを始めるきっかけを与えてくれたのは美容師さんだったんですね

-そうです。今でもそのときに声をかけてくれた方にずっと髪を切っていただいてます。僕を選んでくれたその方がいなかったら僕の人生は絶対違うものになっていた。その方にはとても感謝しています。

モデルの仕事を始めてみていかがでしたか

-事務所に所属したらすぐに仕事があると勘違いしてました(笑)。韓国と日本で文化交流が盛んだった頃に仕事で呼んでいただく機会があって、それがきっかけで韓国での仕事が増えていったんです。日本での仕事もその時期からやっと声をかけていただく機会が増えました。

年を重ねるほどに仕事の見え方が変わった

役者を3年間やられていたとありました

-モデルとしての自分とは違う、新しい自分を探した時期でした。教員免許を持っているため、教員の道も考えましたが、最終的に自分はやはりモデルの道を極めようと思いました。決意が固まった時でもあります。

29歳でモデルの仕事を本格的に再開されてから、仕事に対する意識も変わったのでしょうか

-モデルの仕事を再開してからは年を重ねるほどに仕事がどんどん面白くなりました。こんなに奥深かったんだと気づくことも多いし、結果的に20年も続けています。それから結婚をして家庭も持って、さらに子供が生まれてからはまた意識が変わりました。まさか2回目の子は双子が生まれ、今のように3人の父親になるとは思ってなかったので、自分のプライベートの変化と一緒に仕事の意識も変わっていくような感じでしたね。

お子さんが生まれてからどのように意識が変わったのでしょうか

-現代のモデルはSNSなどの影響もあって憧れの存在ではなく、身近な存在になったと感じています。つまりプライベートも含めて自分のキャラクターになる。自分がパパということもモデルの表現の一つとして明かしながら、プライベートも見せていこうと思いました。あとは「常にかっこいい父親でありたい」という意識も生まれましたね。自分が仕事でどんなことをやっているのかを息子たちに見せてあげたいです。

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仕事の外でもかっこいい父親として

久保田さんが思うかっこいいパパの姿とは

-本当はおおらかに笑って、ドーンと構えていたいというのが理想なんですが、なかなか難しいですね。子供と接する時間も多くあるので、試行錯誤をしながら子育てしています。

かっこよくあるために仕事とは別で意識されてることはなんでしょう

-抱っこをお願いされたときに抱っこできない自分は嫌なので、体づくりはしっかりやっています。抱っこしたときに腕の筋肉を触りながら「パパみたいに筋肉つけたい」って言う長男もいますし、息子たちがすごいって言ってくれることは嬉しいことですよね。体をよじ登ったりもするので、それに耐えられる力もつけておかないとですし。あとはモデルという職業をやっているからこそ、外に出るときの服装もTPOに合わせて気を使っています。

トレーニングはどれくらいされてるのでしょうか

-1回1時間半ほどのトレーニングを週2回くらいやっています。今の状態を維持するためにそのくらいのペースがちょうどよくて。時間がないこともあってあまりだらだらやりたく無いので、パッとやってパッと帰ります。

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仕事のためのコンディションの調整もされますか

-そうですね。撮影がある前、モデルの場合は冬に夏服を着たりするんです。夏服の時に見える腕のように筋肉をつけたい部位があるときは、撮影の内容に合わせてトレーニングをしていますね。若い時はそんなことしなかったんですが、もうノリでは済まされない。全て見透かされてしまうので。

過去と今ではそういった周りからの視点も変化したのですね

-若い時は大人びた雰囲気を出すために髭を生やしたこともありました。虚勢を張らないと何か崩れてしまいそうな、自分自身を見透かされてしまいそうな感じがしてたんですよね。僕が若かった頃は周りに尖っている似たことを感じていた方もいるんじゃないでしょうか。そんな時代でしたしね。今ではフラットな気持ちでできるようになったかなと思っています。あの頃もすごい楽しかったんですけどね。

今までモデルを続けてこれて良かったと思う

今の年齢になってからどういったことが求められてると感じるようになったのでしょうか

-任されたことに対して期待以上のパフォーマンスを発揮することが求められてますね。クライアントの方が求めていることをやるのは当たり前。それ以上のことをして「また使いたいな」って思っていただく。それが僕らの職業です。

モデルを職業として40歳まで続けることはとてもハードルが高いことだと思うのですが

-難しいと思いますよね。

ここまで続けるイメージは持っていたのでしょうか

-まさか自分が今もモデルをやっているなんて20年前は想像もしていなかったです。ただ、なんとなくそういう先輩方がいるからできるのかなと思ってました。本当に人間性だと思うんですよね。当たり前のことかもしれませんが、いくら容姿が良くても「この人に仕事をあげたいな」って思われない人に仕事の依頼は来ないですよね。先輩方で今も仕事を続けている方々は人間性が素晴らしい方ばかりです。

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改めてモデルを続けていて良かったなと思う時はどんな時ですか

-何十年も前に一緒に撮影をした方々と再会できたときですかね。「お互いに続けてて良かった、続けられて良かったね」って言えるのは嬉しいです。あとは自分の子供と撮影が一緒になったとき。自分の子供と一緒の現場は、何倍も疲れますけどその何倍も嬉しいですね。これがまた一丁前にいい表情をする時があるんですよ。

移動が多い仕事に理想のバックパック

モデルは移動も多いお仕事ですが、久保田さんにとって理想のバックパックとは

-どこに行くにも何かあったときに困ることがないようにバッグに荷物をたくさん入れて持って行きたいんです。THULEは整理しやすいように仕切りがたくさんついている点が最高ですし、肩にフィットしてストレスが少ない。たくさんものを入れても全然重さを感じないんです。形やロゴ、色などのデザインもシンプルなので、いろんな服にあわせやすい。私服にも気を使うからこそ、いろんな服装に合わせてTHULEを持ち歩きたいなと思います。特にこのバッグはフラップがマグネットになっていることで出し入れのストレスが少なく、防水機能もあるので突然の雨にも困りません。横のサイドジップからアクセスできる点もPCやタブレットが取り出しやすくて便利です。ジムに行くときにアメニティがすっぽり入る機能的なポーチは、シャワールームでも使えるのでジムだけではなく出張の際にも役立っています。

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これからも誠実に挑戦し続ける

今後の目標を教えてください

-仕事と子育てでここ1,2年はとにかく必死に過ごしていたので、今から目標を立てるなんてかっこいいことは言えないかもしれないです。強いていうなら、40歳になるまで日々一生懸命仕事をして、一つ一つ目の前のことを着実にやるということと、プライベートで家族といろんなところに行きたいです。そうして過ごしているうちに「気づいたら40歳になっちゃった」と言えるくらいがちょうどいいかもしれないですね。あとは時間に少し余裕ができてきたので、絵に関することをやりたいです。自分の内面から出てくるものを、モデルとは違った形で表現したいなと思ってます。待つだけではなく責める表現の活動もしていきたいです。

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  • バックパック:Thule Paramount Backpack 27L
  • 小物入れ:Thule Crossover2 Toiletry Bag
  • 財布:TOM FORD
  • シューズ:MIZUNO
  • サングラス:Eyebol
  • キーホルダー:HERMES
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